肩こりは揉んだ方がいい?揉まない方がいい?鹿児島つながり整骨院が解説
2025/12/01
2025/12/02
👩⚕️ 肩こりは揉んだ方がいいですか?〜鹿児島の専門家が教える本当のケア〜

1. あなたの肩こり解消します。
多くの方が抱える「肩こり」の悩み。朝起きた時から首が重く、仕事中や家事の合間には、思わず手の届く範囲で肩を強く揉んでしまう経験、鹿児島にお住まいの皆さまにもあるのではないでしょうか。
「あぁ、気持ちいい!」とその瞬間は楽になった気がするものの、数時間後にはすぐに肩の重さがぶり返し、また揉み始める…この繰り返しに、うんざりしている方も多いはずです。ひどい時には頭痛や吐き気、手のしびれにまで発展することもあります。
「揉んでもすぐに戻る」「強く揉むと余計に痛くなる気がする(揉み返し)」と感じている方も少なくありません。これでは、時間と労力をかけても、肩こりの根本解決にはつながりません。
本当に「揉む」という行為は、長年続く肩こりの解決策になるのでしょうか?
本コラムでは、肩こりのメカニズムを正しく理解し、私たちが日頃行っている「揉む」という行為の是非について、専門家の視点から詳しく解説します。そして、整骨院で行うべき正しい根本的アプローチについてもご紹介し、肩こりから解放されるための第一歩を踏み出していただくきっかけを提供します。
2. 肩こりの正体とは?
多くの人が「肩こり」と言いますが、そもそも肩こりとは、肩の筋肉が単に疲れている状態ではありません。それは身体が発する「異常信号」であり、特定のメカニズムを経て発生しています。
【「凝り」のメカニズム】
肩や首の筋肉(特に僧帽筋、肩甲挙筋など)が、長時間にわたり緊張状態にあると、筋肉は硬く収縮したままになります。この状態が続くと、筋肉の中を通っている血管が圧迫され、血行不良を引き起こします。血液の流れが滞ると、筋肉細胞で発生した疲労物質(乳酸や二酸化炭素など)が回収されずに蓄積されます。この疲労物質が、筋肉内にある末梢神経を刺激することで、「痛み」や「重だるさ」といった「凝り」として感じられるのです。
【肩こりの主な原因は「姿勢」と「生活習慣」】
肩こりは、結果として現れている症状であり、その原因はほとんどが日常生活の習慣や姿勢の乱れにあります。
- 姿勢の悪さ(ストレートネック・猫背): 人間の頭の重さは、ボーリングの球一つ分、約4~6kgもあります。理想的な姿勢では、この重さが背骨全体でバランスよく支えられます。しかし、スマートフォンを覗き込む、パソコン作業に集中するなどして猫背になると、頭が前に突き出し(ストレートネック)、この重さを首や肩の限られた筋肉だけで支え続けなければならなくなります。これにより、肩の筋肉は常に引っ張られ、過剰な負担と緊張を強いられます。
- 長時間の同一姿勢: デスクワークや立ち仕事などで長時間同じ姿勢でいると、筋肉を動かす機会が減ります。筋肉は動かすことで血管を収縮・弛緩させ、血液を全身に送る「ポンプ」の役割を果たしていますが、これが働かないと血流が滞り、凝りが進行します。
- 眼精疲労: 集中力を要する作業やスマートフォンの使いすぎは、目の周りの筋肉だけでなく、自律神経を介して首や肩の筋肉にも連動した緊張を引き起こします。
- ストレスや冷え: 精神的なストレスや冷房による冷えは、自律神経の働きを乱し、無意識のうちに筋肉を緊張させ、血管を収縮させて血行不良を招きます。
このように、肩こりとは、「本来あるべき骨格のバランスが崩れた状態で、筋肉が頑張りすぎている」という身体の悲鳴なのです。この根本的な土台の乱れを解決せずに、いくら硬い場所だけを揉んでも、根本改善には至りません。
3. 「揉む」ことの是非と注意点
多くの人が肩こりを感じた時に「揉む」という行為を選びますが、これにはメリットと、無視できない大きなデメリットが存在します。
【なぜ揉むと一時的に気持ちいいのか?】
強く揉む、またはマッサージを受けると、一時的に楽になったと感じるのは事実です。これは、主に以下の理由によります。
- 一時的な血行促進: 物理的な圧迫と刺激により、一時的に血管が広がり、血流が促されます。これにより、溜まっていた疲労物質が一時的に流され、筋肉が緩む感覚を得られます。
- 脳内物質の分泌: 痛みや刺激が加わると、脳内では「エンドルフィン」という快感物質や鎮痛作用のあるホルモンが分泌されます。これにより、「気持ちいい」「楽になった」という感覚が生じます。
【「揉みすぎ」が招くデメリットと悪循環】
しかし、この一時的な快感の裏側には、肩こりを慢性化させてしまう危険性が潜んでいます。
- 筋繊維の損傷(揉み返し): 硬くなった筋肉を指や肘で強く揉みすぎると、筋肉の繊維(筋線維)がちぎれたり、炎症を起こしたりします。これが一般に「揉み返し」と呼ばれる痛みです。この損傷を修復する過程で、筋肉は以前よりもさらに硬くなってしまうことが多く、結果的に肩こりを悪化させる原因となります。
- 身体の防御反応: 筋肉は、強い外部からの圧迫を「外敵からの攻撃」や「損傷の危機」と認識し、かえって硬く緊張させて防御するという反応を起こします。結果、凝りを解消しようと揉んだのに、かえって筋肉を硬くしてしまい、悪循環に陥ります。
- 依存性の問題: 揉む行為は根本原因(姿勢の歪みなど)を解決していないため、必ずすぐに凝りが戻ってきます。すると、身体は前回と同じ、あるいはそれ以上のより強い刺激を求め始め、強いマッサージや指圧に頼りがちになります。
結論として、「揉む」という行為は、リラクゼーションや一時的な症状緩和としては活用できますが、肩こりの根本的な原因を取り除き、再発しない身体を作るための解決策ではない、ということを認識しておく必要があります。
4. 専門家による正しいアプローチ
では、肩こりを根本から改善し、再発しない身体を作るためには、どのようなアプローチが必要なのでしょうか。その答えは、「原因」に働きかけることです。私たちは「揉む」行為を一時的な対処としてではなく、身体の土台から整える施術を行います。
【つながり整骨院で行う「根本」アプローチ】
- ① 正確な原因特定と姿勢分析: 肩こりの症状は皆同じでも、原因は十人十色です。まずは詳細な問診と検査を行い、「どこに」「なぜ」負担がかかっているのかを突き止めます。猫背が原因か、骨盤の歪みからくる背骨の湾曲が原因か、あるいは仕事で片方に負荷がかかりすぎているのか。このオーダーメイドの分析が、根本改善の出発点となります。
- ② 骨格・姿勢の矯正による土台作り: 硬くなった筋肉だけを施術しても、土台である骨格が歪んでいれば、すぐにまた筋肉に負担がかかります。猫背やストレートネック、そして全身のバランスの土台となる骨盤の歪みを専門的な手技で整えます。これにより、頭や腕の重さが身体全体に均等に分散されるようになり、肩にかかっていた過剰な負担が軽減されます。これが、肩こりから解放されるための最も重要なステップです。
- ③ 固まった筋肉・関節への専門的な施術: 骨格を整えた上で、凝り固まった筋肉には、単に強く揉むのではない、専門的なアプローチを行います。深層にある筋肉(インナーマッスル)への手技、関節の可動域を広げるモビリゼーション、そして筋肉を包む膜(筋膜)の緊張を解放する筋膜リリースなどを組み合わせ、筋肉を硬いゴムのような状態からしなやかで弾力のある状態に戻していきます。
- ④ 筋力強化と生活指導(再発防止): 良い姿勢を維持するためには、身体の奥にあるインナーマッスル(体幹の安定筋)の働きが不可欠です。施術で整えた良い状態をキープするための、自宅でできる正しいストレッチやエクササイズ、そして姿勢や睡眠環境の見直しなど、生活習慣の指導を徹底的に行い、肩こりの再発を防ぎます。
【自宅でできる正しいセルフケア】
ご自宅でのセルフケアとしては、揉む代わりに「温める」ことをおすすめします。蒸しタオルや入浴などで肩周りを温めると、血管が広がり、血行が促進されて疲労物質が流れやすくなります。また、施術で教わった正しいストレッチを、無理のない範囲で継続することが重要です。
5. まとめ:
「肩こりは治らないもの」「揉んで一時的にしのぐしかない」と、長年諦めていませんか?
肩こりは、決して治らない症状ではありません。必要なのは、一時的に気持ちいい「揉む」という対処ではなく、「なぜ凝ってしまったのか」という根本原因、すなわち姿勢と骨格の歪みにアプローチすることです。
当院では、痛みのある箇所(肩)だけを診るのではなく、身体全体を一つのつながりとして捉え、根本原因にアプローチする施術を行っています。特に、鹿児島の皆様の生活スタイルや、日々の疲れの蓄積状況を考慮した施術計画を立て、健康で快適な生活をサポートいたします。
「揉んでも治らない」と諦めていた方、そろそろその悪循環から抜け出しませんか?ぜひ一度、姿勢や骨格のチェックを受けてみてください。
私たちが、あなたの長年の肩こりを根本から改善し、軽やかな毎日を取り戻すためのお手伝いをさせていただきます。