つながり整骨鍼灸院グループ

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【肩を揉んでも戻る人へ】実は“呼吸”まで首・肩が頑張っているかも?肩こりと呼吸の意外な関係

そんな経験はありませんか?

肩こりというと、「姿勢が悪い」「肩の筋肉が硬い」と考える方が多いと思います。

もちろん、それらも大切な要素です。

しかし、何度ほぐしても肩こりを繰り返す方には、もう一つ見ていただきたいポイントがあります。

呼吸と肩こり。

一見、まったく別の問題に思えますが、身体の中では切り離せない関係があります。

今回注目したいのは、

です。


■呼吸の主役は「肺」ではありません

呼吸というと、肺が膨らんだり縮んだりして空気を吸っているイメージがあります。

しかし、肺そのものが自力で大きく膨らんで空気を取り込んでいるわけではありません。

呼吸の中心的な役割を担っているのが、胸とお腹の境目にある**「横隔膜」**です。

息を吸うと横隔膜が下がり、それに合わせて肋骨で囲まれた「胸郭」が広がります。胸の中の容積が大きくなることで肺へ空気が入ります。

つまり、自然な呼吸では、

という流れが起こっています。

呼吸は「肺だけの仕事」ではなく、横隔膜・肋骨・胸郭・背骨、そして周囲の筋肉が連動して行う運動でもあるのです。


「呼吸の主役と助っ人」

横隔膜と胸郭が呼吸の主役で首肩の筋肉が呼吸を補助する仕組みを説明する図

■では、なぜ首や肩が呼吸に関係するのでしょうか?

呼吸には「助っ人」として働く筋肉があります。

例えば、首にある胸鎖乳突筋や斜角筋などです。

運動をして息が上がったとき、大きく息を吸ったときなどには、こうした筋肉も肋骨を引き上げ、呼吸を助けます。

つまり首周辺の筋肉には、

だけではなく、

という役割もあるわけです。

問題は、この“助っ人”が普段から頑張り続けている場合です。

横隔膜や胸郭が十分に動かず、浅く速い呼吸が習慣になっていると、首周囲の筋肉を使って胸を持ち上げるような呼吸になりやすくなることがあります。

そうすると首肩の筋肉は、

という状態になります。

これなら、夕方になるにつれて首や肩が疲れてくるのも不思議ではありません。

実際、慢性的な首の痛みがある方を調べた系統的レビュー・メタ解析では、症状のない人と比較して、吸う・吐くための呼吸筋力や一部の肺機能が低い傾向が報告されています。ただし、「呼吸が悪いから首が痛くなる」と一方向の原因関係を証明した研究ではないため、呼吸と首肩の状態がお互いに関係している可能性があると理解するのが適切です。


■デスクワーク中、「呼吸」まで小さくなっていませんか?

パソコン作業をしているときの身体を思い浮かべてください。

頭が少し前へ出て、腕は身体の前にあります。

集中しているうちに背中が丸くなり、肩も前へ入り、気づけば何時間も同じ姿勢。

ここで問題なのは、単純に

という話ではありません。

長時間同じ姿勢が続くことで、背骨や肋骨をいろいろな方向へ動かす機会そのものが減ることです。

胸郭を大きく動かす機会が少なければ、呼吸も小さな動きで済ませる習慣になりやすくなります。

そして身体が「もう少し空気を取り込みたい」となれば、首周辺の補助筋まで使いやすくなります。

つまり、

という流れが考えられるのです。


「デスクワーク→胸郭が動かない→首肩まで呼吸を手伝う」

デスクワークによって胸郭の動きが減り呼吸が浅くなって首肩に負担がかかる流れを示す図

■10秒チェック。「深呼吸」で肩が上がっていませんか?

ここで一度、試してみてください。

毎回のように肩が大きく上がったり、首に強く力が入ったり、胸の上側ばかりが動いている場合は、首周囲の筋肉を多く使って呼吸している可能性があります。

もちろん、

「肩が上がる=異常」ではありません。

大きく息を吸えば、多少肩周辺が動くことは自然です。

大切なのは、普段の安静な呼吸でも肩を大きく上下させていないか、首に力が入り続けていないかを見ることです。

逆に、リラックスした呼吸では、下側の肋骨が前後・左右へゆっくり広がる感覚も確認してみてください。

「胸式呼吸が悪い」「腹式呼吸だけが正しい」という二択ではありません。

胸郭全体が無理なく動けることがポイントです。


■肩をほぐしても戻る方は、“肩以外”を確認することも大切です

ここまで読んで、

「自分が首肩を使って呼吸しているのか分からない」

という方も多いと思います。

それが普通です。

呼吸のクセや肩甲骨、胸郭の動きは、自分では意外と分かりません。

つながり整骨院では、繰り返す肩こりや首の重さがある方に対して、症状が出ている肩だけを見るのではなく、首・肩関節・肩甲骨・胸郭・姿勢などの動きも確認しながら、どこに負担が集中しているのかを整理していきます。

「肩を揉んでもすぐ戻る」
「深呼吸すると肩が上がる」
「デスクワークになると肩が前へ入る」

など、自分では判断しにくい場合は、お気軽にスタッフへご相談ください。

無理に何かをおすすめするというより、まずは現在の身体がどう動いているのかを知ることが大切です。


■肩こりがあるなら「とにかく深呼吸」は逆効果?

ここも注意したいポイントです。

呼吸が浅い気がすると、

「たくさん吸わなきゃ」

と、大きな深呼吸を何度も繰り返したくなるかもしれません。

しかし、頑張って空気を吸おうとするほど肩をすくめ、首周辺へ力を入れてしまっては、本来休ませたい筋肉をさらに使ってしまいます。

そこで意識していただきたいのが、

「吸う」よりも「ゆっくり吐く」ことです。

息をゆっくり吐くと肋骨が自然に内側へ戻ります。

そのあと力を抜くことで、次の息が入りやすくなります。

例えば、

3〜4秒かけて鼻から吸う → 5〜6秒程度かけて無理なく吐く

くらいから始めてみましょう。

厳密に秒数を守る必要はありません。

苦しくならず、肩を力ませずに続けられることを優先してください。


■呼吸を整えると、本当に首肩はラクになるのでしょうか?

ここは医学的に慎重に考える必要があります。

2025年に発表された系統的レビュー・メタ解析では、持続する首の痛みがある方に呼吸エクササイズを行った研究をまとめたところ、短期的には痛みや機能障害、呼吸機能の改善がみられる可能性が示されました。

一方で、対象となった研究は5件とまだ少なく、研究間のばらつきも大きいため、エビデンスの確実性は「低い」と評価されています。

つまり、

「呼吸法をすれば肩こりが治る」

と断定することはできません。

それよりも、

肩こりや首こりを考えるとき、筋肉・姿勢・肩甲骨だけでなく、“呼吸も評価する価値がある”

というのが、現在の医学的な立ち位置に近いと言えます。

この「一つの原因だけを決めつけない」という考え方は、肩こりを繰り返す方ほど大切です。


「肩こりと呼吸は一方通行ではありません」

肩こりと胸郭の動きと呼吸パターンが相互に関係することを説明する図

■仕事の合間に2分。「首肩を休ませる呼吸」を試してみましょう

難しいトレーニングは必要ありません。

まず椅子に楽に座り、両手を下側の肋骨へ添えます。

鼻から3〜4秒程度かけて息を吸いながら、手を置いている肋骨が左右へ少し広がる感覚を探してみてください。

そのあと、5〜6秒程度かけてゆっくり吐きます。

ポイントは、

肩を下げようと頑張らないこと。

「肩を下げなきゃ」と意識しすぎると、それ自体が力みになります。

首と肩はできるだけ楽にしたまま、肋骨の動きを感じます。

まずは5呼吸程度で十分です。


■さらにおすすめなのは「呼吸+胸郭を動かす」

前回のブログでは、

「ストレッチで伸ばして終わりではなく、そのあとに動かす」

という話をしました。

呼吸も同じです。

呼吸だけに集中するのではなく、胸郭そのものをいろいろな方向へ動かしてみましょう。

重要なのは、

「毎日ほとんど同じ姿勢」から、胸郭を少し違う方向へ動かすこと。

デスクワーク中であれば、1〜2時間に一度でも身体を動かすきっかけを作るだけで、「同じ姿勢を続ける時間」を減らせます。


「仕事中2分・呼吸リセット」

仕事中にできる呼吸リセットとして肋骨呼吸や胸を開く動きなどを紹介する図

■「息苦しい」を肩こりや姿勢のせいにしないでください

最後に、これは非常に大切です。

今回お話ししている「呼吸が浅い感じ」と、

医学的な呼吸困難・息苦しさ

は同じではありません。

急に息苦しくなった、胸の痛みを伴う、安静にしていても苦しい、動悸が非常に強い、唇の色がおかしい、めまいや意識が遠のくような感じがある場合などは、肩こりや姿勢の問題と自己判断せず、速やかに医療機関を受診してください。


■さいごに:肩を揉む前に、一度「呼吸」を見てみる

肩こりがあると、

「硬い場所を揉む」

という考え方になりやすいと思います。

もちろん、筋肉を緩めることで楽になることもあります。

しかし身体は、肩・首・背中・呼吸が別々に働いているわけではありません。

呼吸をすると胸郭が動きます。

胸郭の上には肩甲骨があります。

そして首周辺の筋肉には、姿勢だけでなく呼吸を補助する役割もあります。

だからこそ、

「肩がつらい=肩だけを見る」から、一歩先へ。

これが今回一番お伝えしたいことです。

まず今日、仕事をしている途中で一度だけ、

「今、呼吸するたびに肩が上がっていないかな?」

と確認してみてください。

そして、ゆっくり5呼吸。

さらに胸を開く、丸める、ひねる。

ほんの2分でも構いません。

それだけでも、自分の身体の使い方に気づくきっかけになります。

それでも肩の重さが繰り返す、肩を揉んでもすぐ元に戻る、首・肩甲骨・胸周りまで動かしづらいという場合は、つながり整骨院へお気軽にご相談ください。

肩だけを追いかけるのではなく、肩関節・肩甲骨・胸郭・首・姿勢などを確認しながら、今どこに負担が集中しているのかを一緒に整理していきます。

次回は、**「午後になると急に眠い・甘いものが欲しくなるのはなぜ?」**をテーマに、血糖の上がり下がりと、疲労・集中力・間食の関係を分かりやすく解説します。


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