つながり整骨鍼灸院グループ

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【夕方、脚がパンパンになる人へ】立ち仕事で疲れる原因は“立つこと”より「動かないこと」かも

立ち仕事だから疲れるのは仕方がない――。そう思っている方も多いかもしれません。ここは

しかし、ここで少し視点を変えてみましょう。

問題は単純に**“立っていること”だけではなく、「立ったまま、あまり動いていない時間が長いこと」**にあるかもしれません。

接客、医療・介護、美容、保育、調理、販売など、立ち仕事では歩いているように見えて、実際には同じ場所で立ち続ける時間が意外と長くあります。

今回は、夕方になると脚が重くなる理由を、ふくらはぎ・足首・股関節・腰のつながりから考えてみます。


「立ち仕事=動いている、とは限らない」

立ち仕事でふくらはぎの筋ポンプが使われにくくなる仕組みを説明するイラスト

■ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれる理由があります

心臓から送り出された血液は、全身を巡ったあと再び心臓へ戻らなければなりません。

ところが脚の血液は、重力に逆らって下から上へ戻る必要があります。

そこで重要になるのが、ふくらはぎの筋肉です。

歩いたり足首を動かしたりすると、ふくらはぎの筋肉が収縮し、脚の静脈を圧迫します。静脈には逆流を防ぐ弁があるため、この筋肉の収縮によって血液が心臓方向へ押し戻されます。

これが、いわゆる**「ふくらはぎの筋ポンプ」**です。

血管医学のガイドラインでも、立った状態では脚の静脈圧が高くなり、歩行やつま先立ちなどでふくらはぎの筋ポンプが働くと静脈圧が大きく低下することが示されています。

つまり、

「立っている」ことと「脚を使っている」ことは、同じではありません。

ここが今回、一番覚えていただきたいポイントです。


■立ったまま動かないと、夕方に脚が重くなりやすい

立った状態が長く続くと、重力の影響によって血液や水分が下半身側にたまりやすくなります。

しかし、歩いたり足首を動かしたりすれば筋ポンプが働きます。

反対に、

という状態では、立っていても筋ポンプは十分に使われにくくなります。

長時間の立位は、静脈への血液の貯留や下肢の不快感に関係し、慢性的な静脈の問題では「長時間の立位」と「ふくらはぎの筋ポンプ機能」が重要な要素として挙げられています。

だから仕事終わりに、

「脚が重い」

「足首がむくむ」

「靴がきつく感じる」

という状態が起こりやすいのです。


「歩く時」と「立ちっぱなし」の違い

歩行時と立ちっぱなしでのふくらはぎの筋ポンプと脚への負担の違い

■実は、足首が硬い人ほど“ポンプ”を使いにくいことがあります

ふくらはぎだけを揉めばよい、という話でもありません。

筋ポンプをしっかり働かせるには、足首が動くことも重要です。

歩くときには、

かかとが着く

足裏へ体重が移る

かかとが上がる

ふくらはぎが収縮する

という流れが起こります。

ところが足首の動きが小さいと、この一連の動作も小さくなります。

長時間の立位に加えて足首をほとんど動かさない生活が重なると、「ふくらはぎは硬いのに、筋ポンプとしては十分に動いていない」ということも起こり得ます。

慢性静脈疾患に関するレビューでも、足関節の動きの制限とふくらはぎ筋ポンプ機能の低下が関連要因として挙げられています。

つまり大切なのは、

「ふくらはぎをほぐす」より、「足首から動かす時間をつくる」こと。

ここにも違いがあります。


■脚が疲れると、なぜ腰まで重くなるのでしょうか?

「脚の話なのに、なぜ腰痛?」

と思われるかもしれません。

立っている姿勢では、足だけでなく、お尻・股関節周囲・腹部・背中など多くの筋肉が細かく働きながら姿勢を維持しています。

同じ姿勢が続けば、同じ場所に負担がかかり続けます。

疲れてくると、

といった“ラクな立ち方”も増えやすくなります。

その瞬間は楽でも、長時間続けば負担は別の場所へ移動します。

職業性の研究でも、1日の仕事で4時間を超えるような長時間の立位と腰部症状との関連が報告されています。

だからこそ、「腰が悪いから腰だけを揉む」ではなく、一日の立ち方や脚の使い方まで見ることが大切なのです。


「夕方に増える“ラクな立ち方”」
片脚重心/反り腰/膝を伸ばしきる女性を3パターン比較。

立ち仕事で疲れたときに起こりやすい片脚重心・反り腰・もたれ姿勢

■仕事中にできる対策は「休む」より“少し動かす”

忙しい仕事中に、

「30分おきに座って休みましょう」

と言われても、現実的ではありません。

そこでおすすめなのが、大きく休むのではなく、小さく動かすことです。

例えば、

① かかとを10回上げる

ふくらはぎを意識して、ゆっくりつま先立ちをします。

② 足首を前後に動かす

休憩中やバックヤードで、つま先を上げる・下げるを繰り返します。

③ 可能なら数分歩く

同じ場所で立ち続けるより、短時間でも歩いて筋ポンプを使います。

④ 左右均等に立つ

片脚だけに体重を乗せ続けていないか、ときどき確認します。

特別なトレーニングではありません。

でも、この**「小さな動きを何回入れられるか」**が、長時間の立ち仕事では重要です。


■帰宅後は「揉む」だけで終わらせない

脚がパンパンになると、ついふくらはぎを揉みたくなります。

気持ちよく感じる範囲で行うこと自体は問題ありません。

ただし、毎日同じように重くなるなら、

揉む → 翌日また重くなる

を繰り返すだけではなく、

「仕事中に足首が動いているか」

「同じ場所に立ち続けていないか」

「片脚重心になっていないか」

まで見直してみましょう。

根本的なポイントは、疲れてから対処することより、疲れをためにくい使い方に変えることです。

立ち仕事中にできるかかと上げ・足首運動・歩行の30秒セルフケア

脚のむくみはすべて立ち仕事のせいとは限りません。

特に、

「いつものむくみ」と自己判断せず、速やかに医療機関へ相談してください。

また、むくみが長期間続く、皮膚の色が変わってきた、血管が目立つようになった場合も、一度医療機関で評価を受けることをおすすめします。慢性静脈不全では、長時間の立位などがリスク要因として知られています。


■さいごに:立ち仕事で大切なのは「立ち方」より“動き続けること”

立ち仕事で脚が疲れると、

「立ちすぎたから仕方ない」

と思ってしまいがちです。

しかし、身体の仕組みを考えると、

「長時間立つ」+「その場からあまり動かない」

という組み合わせに注目することが大切です。

ふくらはぎは、ただ硬くなる筋肉ではありません。

歩く、足首を動かす、かかとを上げる。

こうした小さな動きによって、脚の循環を支える“ポンプ”として働いています。

まず明日から、

「1時間に一度、数回かかとを上げる」

くらいから始めてみてください。

大きな健康習慣より、仕事の中に小さな動きを散りばめる。

それが、夕方まで軽く動ける身体をつくる、最も現実的な第一歩です。

次回は、**「毎日ストレッチしているのに、なぜ身体はまた硬くなる?」**をテーマにします。

「硬い=伸ばせばいい」とは限りません。筋肉・神経・関節・筋力の観点から、ストレッチをしてもすぐ元に戻る理由を分かりやすく解説します。


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