【肩甲骨が痛い人へ】内側・下・右左で原因は違う?押すと痛いときの見分け方と対策
2026/05/01
2026/09/15
「肩甲骨の内側がズーンと痛い」
「右だけ、左だけつらい」
「肩甲骨と背骨の間を押してほしい」
「肩甲骨の下まで痛む」
肩甲骨まわりの痛みは、同じ「肩甲骨が痛い」という症状でも、痛む場所や出方が人によってかなり違います。
ただし、最初に知っておいてほしいことがあります。
肩甲骨が痛い=肩甲骨そのものが悪い、とは限りません。
肩甲骨の周囲には、首・肩・背中をつなぐ筋肉が集まり、腕を動かすたびに連動しています。さらに、首から出る神経が刺激されたときにも、肩甲骨周辺へ痛みを感じることがあります。
今回は単に「原因を何個も覚える」のではなく、まずは自分が肩甲骨のどこに痛みを感じているのかから整理していきましょう。

まず確認|あなたの痛みは肩甲骨のどこ?
肩甲骨の「内側」が痛い
肩甲骨と背骨の間には、肩甲骨を支えたり動かしたりする筋肉があります。
デスクワークやスマートフォン、長時間の運転などで腕を前に出している時間が長くなると、この周辺へ負担が集中することがあります。
「そこを押してほしい」
「背中の奥が重だるい」
「夕方になると同じ場所がつらくなる」
という感覚がある場合は、肩甲骨周辺の筋肉に負担がかかっている可能性があります。
ただし、痛い場所だけを揉めば解決するとは限りません。
肩甲骨と背骨の「間」が痛い
この場所が痛む方によくみられるのが、
「押してもらうと一時的に楽になるのに、仕事をするとまた戻る」
というパターンです。
長時間同じ姿勢を続けたあとに症状が出るのであれば、肩甲骨周辺の筋肉だけでなく、
・首の動き
・肩関節の動き
・胸まわりの動き
・腕の使い方
・仕事中の姿勢や作業時間
なども確認したいところです。
「どこを揉むか」よりも、
なぜ毎回、同じ場所へ負担が集中するのか
を考えることが重要です。
肩甲骨の「下」が痛い
肩甲骨の下側には、背中や体幹、腕の動きに関わる筋肉があります。
腕を上げたとき、身体をひねったとき、長時間座ったあとなどに痛みが変化する場合は、動きとの関係を確認してみましょう。
「肩甲骨の下が痛い」という情報だけで原因を決めることはできません。
どの姿勢で痛むのか、どの方向へ動かすと痛むのかまで確認すると、身体の状態を整理しやすくなります。
一方で、深呼吸で強い痛みが出る、胸の痛みや息苦しさ、発熱などを伴う場合は、筋肉だけの問題と自己判断せず医療機関への相談を優先してください。
右だけ・左だけ痛い
「右の肩甲骨だから○○」
「左だから内臓が原因」
というように、左右だけで原因を決めることはできません。
日常生活を振り返ってみると、
・マウスをいつも右手で使う
・スマートフォンを片手で長時間持つ
・バッグをいつも同じ側で持つ
・運転中の腕の位置が左右で違う
など、身体の使い方には自然と左右差があります。
また、首の神経が刺激された場合にも、肩甲骨周辺へ痛みが現れることがあります。
特に、
肩甲骨の痛み+腕や手のしびれ
手に力が入りにくい
といった症状がある場合は、単なる筋肉のこりと自己判断しないことが大切です。
肩甲骨が痛い=「姿勢が悪い」とも限りません
肩甲骨まわりが痛いと、
「猫背だからですね」
「肩甲骨が開いているからですね」
と言われることがあります。
もちろん、姿勢や肩甲骨の動きは確認すべきポイントです。
しかし、姿勢だけで肩甲骨の痛みを説明するのも単純すぎます。
首・肩・肩甲骨は互いに連動しながら動いています。
そのため確認したいのは、
・首を左右に動かせるか
・腕を上げたときに痛みが変わるか
・肩甲骨が左右同じように動いているか
・同じ姿勢を何時間続けているか
・仕事や運転で片側だけを多く使っていないか
といった情報です。
「良い姿勢・悪い姿勢」だけではなく、身体をどう使っているかまで見ることが重要です。

押すと痛い・「そこ!」と感じる場所があるのはなぜ?
肩甲骨の内側を押したとき、
「そこです!」
と感じるポイントがある方も多いと思います。
筋肉や筋膜には、押すと強い痛みや関連した不快感を感じる部分がみられることがあり、臨床では「トリガーポイント」と表現されることがあります。
しかし、
押して痛い場所=痛みのすべての原因
というわけではありません。
特に、
「マッサージ直後は楽なのに、数日すると戻る」
「毎週同じ場所が痛くなる」
「仕事を始めると夕方にはまた痛くなる」
という場合は、痛い部分への刺激だけではなく、身体の動き方や生活の負担まで確認する必要があります。
ここが非常に重要です。
“どこが硬いか”だけを見るのではなく、“なぜそこが何度も硬くなるのか”まで考える。
これが、肩甲骨の痛みを繰り返している方にとって大切な視点です。
なぜデスクワークの夕方に肩甲骨が痛くなる?
「姿勢を良くしよう」
と思って、一日中胸を張って仕事をしても、肩甲骨の痛みが楽になるとは限りません。
むしろ注目したいのは、
姿勢の形よりも「同じ姿勢に固定されている時間」です。
デスクワークでは、
・腕を前に出す
・マウスを操作する
・画面を見るために首を固定する
・長時間座り続ける
という状態が続きます。
首・肩・肩甲骨周辺の筋肉は、身体を支えるために同じ仕事を長時間続けることになります。
そのため、「完璧な姿勢を維持する」ことよりも、
同じ姿勢に固定される時間を少しずつ減らす
という考え方が実践しやすいでしょう。

今日からできる「肩甲骨を揉む以外」の3つの対策
肩甲骨が痛むと、その場所を強く揉んだりストレッチしたりしたくなります。
しかし、まずはもっとシンプルなことから始めてみましょう。
① 腕を一度下ろす
パソコン作業では腕を前に出している時間が長くなります。
ときどき手を机から離し、腕を身体の横へ自然に下ろしてみましょう。
② 痛くない範囲で首・肩を動かす
首をゆっくり左右に向けたり、肩を軽く上げ下げしたりします。
痛みが強くなる動きは無理に行いません。
③ 「いつ痛くなるか」を覚えておく
これは意外と重要です。
例えば、
「朝は平気なのに夕方だけ痛い」
「30分運転すると痛くなる」
「右を向くと肩甲骨まで響く」
「腕を上げると痛い」
という情報です。
痛みの場所だけでなく、
どの動作・どの時間帯・どの生活場面で痛むのか
が分かると、身体へどのような負担がかかっているのかを整理しやすくなります。
「また同じ場所が痛い」なら、整骨院では何を見る?
肩甲骨の痛みで整骨院へ来院された場合、つながり整骨院では、肩甲骨の内側を押して終わりにはしません。
確認するのは、
・首の可動域
・肩関節の動き
・肩甲骨の左右差
・筋肉の緊張
・痛みが出る動作
・左右の身体の使い方
・デスクワークや運転など日常生活での負担
などです。
そして、
「なぜ、その場所へ負担が集中しているのか」
を整理します。
そのうえで身体の状態に応じて、トリガーポイント施術、高周波ハイボルテージ、筋膜矯正などから必要な施術を検討し、自宅で行いやすいセルフケアもお伝えします。
つまり、
「肩甲骨が痛いから肩甲骨だけを施術する」のではなく、首・肩・肩甲骨・身体の使い方まで含めて確認する
という考え方です。
肩甲骨や背中の痛みが気になる方は、つながり整骨院の**「背中の痛み」症状ページ**もあわせてご覧ください。
こんな肩甲骨の痛みは医療機関を優先してください
肩甲骨周辺の痛みには、整骨院で身体の動きや筋肉の状態を確認しやすいケースがあります。
一方で、次のような症状がある場合は医療機関への相談を優先してください。
・突然の非常に強い痛み
・時間とともに急速に悪化する
・腕や脚に強いしびれがある
・手や腕に力が入りにくい
・歩きにくさやふらつきがある
・発熱や強い倦怠感を伴う
・胸の痛みや息苦しさがある
・大きな転倒や交通事故のあとから痛い
「肩甲骨が凝っているだけだろう」
と決めつけず、気になる症状がある場合は早めに確認することが大切です。

まとめ|見るべきなのは「痛い場所」だけではありません
肩甲骨の内側。
肩甲骨と背骨の間。
肩甲骨の下。
右だけ、左だけ。
同じ「肩甲骨が痛い」という症状でも、痛みの出方はさまざまです。
そして、痛む場所だけで原因を決めることはできません。
特に、
「同じ場所が何度も痛くなる」
「仕事をすると毎回戻る」
「揉んでも、その場では楽になるけれどまた痛くなる」
という方は、「どこを揉むか」だけではなく、
首・肩・肩甲骨がどう動いているのか
日常生活のどこで負担が集中しているのか
まで確認してみることが大切です。
鹿児島市・姶良市のつながり整骨院では、痛む場所だけではなく、身体の動きや生活背景まで確認したうえで施術方針をご提案しています。
肩甲骨の痛みを繰り返している方や、「自分の場合はどこに負担がかかっているのだろう?」と気になる方は、お近くのつながり整骨院へご相談ください。
参考情報・参考文献
Scapular pain in cervical radiculopathy: A scoping review(2025)
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