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【かかとが痛い人へ】足底筋膜炎だけじゃない?痛む場所・年齢から考える原因と対策

2026/10/09

かかとが痛いと、「足底筋膜炎かな?」と思う方も多いかもしれません。

確かに、成人のかかとの痛みでは**足底筋膜炎(足底腱膜炎)**は代表的な原因の一つです。

しかし、大切なのは、

かかとの内側なのか、真下なのか、後ろ側なのか。
朝の一歩目なのか、運動後なのか。
大人なのか、成長期の子どもなのか。

こうした違いによって、考えられる原因も変わります。

2025年のAmerican Family Physicianでも、かかとの痛みは痛む場所を手がかりに原因を整理することが重要とされています。

今回は、「どこが・いつ・誰が痛むのか」という視点から、かかとの痛みについて分かりやすく整理します。


まず知っておきたい|かかとの痛みは「場所」と「年齢」がヒントになる

かかとの痛みを考えるときは、痛みの強さだけではなく、

  • どの場所が痛いのか
  • いつ痛むのか
  • 年齢
  • 最近の運動量
  • 仕事や立ち時間
  • 靴や歩く環境

などを一緒に振り返ることが大切です。

例えば、

朝の一歩目に、かかとの内側〜足裏側が痛い成人
→ 足底筋膜炎でみられる特徴に近い

かかとの中央を踏むと、打撲したように痛い
→ かかとのクッション部分など別の組織も考える

かかとの後ろ側が痛い
→ アキレス腱周辺なども確認する

スポーツをしている成長期の子ども
→ シーバー病(踵骨骨端症)も候補になる

というように、同じ「かかと痛」でも考え方は変わります。


かかとの内側、真ん中、後ろ側、成長期の子どもなど、痛む場所によって考えられる原因の違いを示した図解画像

朝の一歩目が痛い|足底筋膜炎でよくみられる特徴

足底筋膜炎で特徴的なのが、

です。

例えば、

  • 朝起きて最初の数歩が痛い
  • 長く座ったあと、立ち上がると痛い
  • かかとの内側〜足裏側が痛い

といった症状です。

足底筋膜は、かかとの骨から足指方向へ広がっている丈夫な組織で、歩いたり立ったりするときに足のアーチを支える役割があります。

そこへ繰り返し負荷が加わることで痛みが生じます。

2023年に改訂された足底筋膜炎の臨床ガイドラインでは、足底だけではなく、足首の動きや下肢の筋力なども含めて評価することが重要とされています。また、足底筋膜やふくらはぎのストレッチ、筋力トレーニングなどが推奨されています。

つまり、

「かかとが痛いから、かかとだけを揉む」

だけでは、負担が繰り返される理由までは分からないということです。


かかとの「真ん中」が痛い場合は?

「かかとの真下を踏むと痛い」

「石を踏んでいるような感じがする」

「硬い床を裸足で歩くと痛い」

このような場合は、足底筋膜以外が関係していることもあります。

かかとの下には、歩行時の衝撃を和らげるクッションのような脂肪組織があります。

この部分へ負担が集中すると、打撲したような深い痛みとして感じることがあります。

また、

「最近ランニングを始めた」

「旅行で急に歩く量が増えた」

「部活動や運動量を急に増やした」

などのあとに徐々に痛みが強くなっている場合には、骨へのストレスなども考える必要があります。活動時だけだった痛みが安静時にも出てくるような場合は、自己判断せず医療機関で確認しましょう。


朝の一歩目、長時間立ったあと、運動量が増えたあと、スポーツ後の子どもなど、かかとが痛むタイミングを比較した画像

かかとの後ろ側が痛い|足底筋膜炎とは別かもしれません

かかとの後ろ側には、ふくらはぎから続くアキレス腱が付着しています。

そのため、

  • ランニング後にかかとの後ろが痛い
  • 階段やつま先立ちで痛む
  • 靴が当たると痛い
  • アキレス腱周辺が腫れている

といった場合には、足底筋膜ではなく、アキレス腱やその周辺の組織が関係している可能性もあります。

「かかと」という同じ場所の痛みでも、裏側と後ろ側では身体の中で負担を受けている組織が違うことがあります。

これも「足底筋膜炎」と自己判断しない方がよい理由です。


子どものかかと痛|「成長痛」で片づけずシーバー病も確認

大人と子どもでは、かかとの痛みの考え方も変わります。

特に成長期の子どもで、

  • サッカーやバスケットなどをしている
  • 走る・ジャンプすると痛む
  • 練習後にかかとを痛がる
  • 痛みを避けて歩き方が変わる
  • かかとの後ろ〜下側を痛がる

という場合には、**シーバー病(踵骨骨端症)**が候補になります。

シーバー病は「成長痛」と表現されることもありますが、単なる成長による痛みというより、成長期のかかとの成長部分へ繰り返し負荷が加わって起こる状態として理解することが大切です。

小児のかかと痛に関するレビューでは、シーバー病は子どものかかとの痛みで代表的な原因とされ、特に活動的な8〜15歳前後でみられます。

また、保存的治療についての系統的レビューでは、インソールや運動療法などさまざまな方法が研究されていますが、「これだけをすれば必ず良い」という一つの方法に決められるほどエビデンスが揃っているわけではありません。

そのため、年齢・運動量・痛みの場所・足首の動きなどを総合的に確認することが大切です。

▼シーバー病について詳しくはこちら


大人のかかと痛と成長期の子どものかかと痛について、足底筋膜炎とシーバー病の特徴を比較した画像

あなたの「かかと痛」をセルフチェック

一度、自分の症状を整理してみましょう。

このチェックだけで診断することはできません。

ただし、「どこが・いつ痛いのか」を整理しておくことは、原因を考える大切な手がかりになります。


足底筋膜炎が疑われるとき、今日からできる4つのこと

痛い状態で長時間歩いたり、走る量をそのまま続けたりすると負担が蓄積することがあります。

完全に動かなくするのではなく、まずは痛みの程度に合わせて活動量を調整しましょう。

足底筋膜炎のガイドラインでは、足底筋膜に特化したストレッチや、ふくらはぎのストレッチが推奨されています。

痛みを我慢して強く伸ばす必要はありません。

靴底が極端にすり減っていないか、サイズが合っているか、硬い床を長時間裸足で歩いていないかも確認してみましょう。

インソールについても、「入れるだけで治すもの」と考えるのではなく、運動や負荷調整などと組み合わせて考えることが大切です。

足首が硬い、ふくらはぎが張りやすい、股関節が動きにくいなど、身体の別の場所の状態によって歩き方や足への負担が変わることもあります。

かかとだけではなく、「どう歩いているか」まで見る視点を持ってみましょう。


かかとの痛みを見直すための負荷調整、ストレッチ、靴やインソール、足首や股関節の確認をまとめた画像

「ただの足底筋膜炎」と思わず、医療機関を優先したい症状

かかとの痛みの多くは筋肉・腱・足底筋膜などの負担と関係しますが、すべてではありません。

次のような場合は、整骨院で様子を見るより、整形外科など医療機関での確認を優先してください。

かかとの痛みには、骨・神経・感染などが関係するケースもあります。

「いつもの足の疲れだろう」と決めつけないことも大切です。


つながり整骨院では「かかとだけ」を見ません

「朝の一歩目が毎日痛い」

「立ち仕事をするとまた痛くなる」

「少し休むと良くなるけれど、歩くと繰り返す」

このような場合は、痛む場所だけでなく、なぜかかとへ負担が集中しているのかを確認していくことが大切です。

つながり整骨院では、

足裏・ふくらはぎ・アキレス腱・足首・膝・股関節・左右の体重のかかり方・歩き方・靴や日常生活

などを確認しながら、身体のどこに負担が集中しているのかを整理します。

「足底筋膜炎だからここを施術する」と最初から決めるのではなく、

いつ痛むのか。
どこが痛むのか。
どの動作で負担が出るのか。

を確認しながら身体全体を見ていきます。

子どもの場合も、年齢や運動量、足首の動きなどを確認し、シーバー病など成長期にみられる問題も考慮します。

かかとの違和感や痛みを繰り返している方は、強くなる前に一度身体の負担を整理してみてください。


まとめ|「かかとが痛い」だけでは原因は決まりません

かかとの痛みで大切なのは、

「どこが痛いか」
「いつ痛いか」
「何歳か」
「何をしたあとに痛むか」

まで見ることです。

朝の一歩目にかかとの内側〜足裏側が痛む成人では、足底筋膜炎の特徴に近い場合があります。

一方で、

かかとの中央、後ろ側、急に運動量を増やしたあと、成長期の子どもなどでは、別の原因も考える必要があります。

だからこそ、

「かかとが痛い=足底筋膜炎」

と決めつけないこと。

まずは自分の痛みが「いつ・どこで・どんなときに出ているのか」を整理してみましょう。

そして、セルフケアを続けても痛みを繰り返す場合は、かかとだけではなく身体全体の負担のかかり方を見ることが、次の一歩になります。


次回予告

【同じ場所ばかり凝る人へ】身体が“かばう”とはどういうこと?

肩・腰・背中など、「いつも同じ場所だけつらくなる」という方へ。

次回は、身体が無意識に行っている“かばう動き”と、同じ場所へ負担が集中する仕組みについて解説します。


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